こんにちは、サイト管理人の蓮(れん)です。
この記事ではこんなお悩みを解決します!
中途採用は即戦力重視と言われるけど、それってどうしてなの?
皆さん一度は聞いたことであるであろう「中途採用では即戦力が求められる」というワード。
「一度社会に出ている人だから?」
「年齢が新卒より高いから?」
などパッと考えつく理由はあると思いますが、背景含めて実際のところどうなのか疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
この記事では、中途採用で即戦力が求められる理由について、その背景から具体的に解説していきたいと思います。
企業側がどういった背景で中途採用をしているかを理解していると、相手の立場を踏まえて面接で受け答えをすることができるので、転職の成功率も上がります。
ぜひ参考にしてください☺︎
この記事は、こんな人が書いています。
■ライター詳細
・キャリアアドバイザー歴 3年半
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・人材業界歴 6年半
・国家資格キャリアコンサルタント保有
・本人も転職を2度経験
新卒と中途の違い
【前提】新卒採用と中途採用の違い
まず、新卒採用と中途採用の違いを以下の表にまとめました。
もちろん、多少の例外はありますが、主にこの内容に沿って採用計画が立てられている企業が多いです。
新卒採用 | 中途採用 | |
採用ターゲット | 社会人経験なし(学卒者) | 社会人経験あり |
採用時期 | 4月入社 | 年間随時 |
育成期間 | 長期的な育成 | 入社後1〜2ヶ月程度 |
採用目的 | 定年退職者の補充 | 急な人不足の補充 |
求めるもの | やる気・ポテンシャル | すぐに活躍できる経験・スキル |
それでは、1つずつ解説をしていきますね。
採用ターゲット・採用時期【新卒VS中途】
採用ターゲットの新卒と中途の違いについて、すでにご存知の方が多いと思いますが、あらためて以下に記載します。
・新卒採用は社会人経験がない学卒者がターゲット
・中途採用は一度どこかの会社に所属し、働いたことがある社会人経験者がターゲット
おのずと、新卒採用は卒業時期に合わせて4月入社となります。
稀に新卒でも10月入社の企業もありますが、数はかなり少なくなります。
中途採用は、4・10月や1月の採用枠はやや増える企業があるものの、年間を通して随時採用活動が行われています。
採用目的【新卒VS中途】
主な採用目的としては、新卒と中途で以下の特色があげられます。
・新卒は定年退職者の補充など、計画的な採用
・中途は突発的な退職者の補填や、部署の新設に伴う人員募集など、計画的ではなく急を要する採用
新卒の採用目的は、定年退職者の補充などを目的とした計画的な採用です。
定年退職の方は、いつ何人退職するかが予測できるため、予測に基づき、会社が人員不足に陥らないよう、人事は計画的に時間をかけて必要人数の採用活動を行なっています。
それに対して中途採用は、転職で1〜2ヶ月後に退職してしまうなど突発的な人員不足の補填や、急に部署拡大を行いたいなど、新卒の入社まで待てない急な人員補充を目的としていることが多いです。
そのため、中途採用は書類を提出してから内定が出るまでのスピードも早く(1ヶ月〜1ヶ月半程度)、企業側としても早く入社して早く活躍してほしいという思いがあります。
育成期間【新卒VS中途】
育成期間については、新卒と中途で以下の特色があげられます。
・新卒は、2〜3年程度は下積みでOK。将来的な活躍が期待されている
・中途は、1〜3ヶ月程度の育成期間で立ち上がり、すぐに企業に貢献してほしいという期待がある
新卒は社会人経験も、その仕事の知識・経験がない学生がほとんどであり、育てるのにも時間がかかることが予想されます。
また、前の「採用目的」の項目でも解説した通り、新卒は計画的な採用なため、育成期間も見越した上で採用をされています。
もちろん早く活躍してくれるに越したことはありませんが、業界によっては2〜3年は下積み期間として育てるつもりであり、新卒は即戦力というよりも長い目で見て活躍してくれれば良いと考えている企業が多いのが現状です。
対して中途採用者は、「採用目的」の項目で解説したとおり、欠員補充など急ぎの人員補充を目的として採用されることが多いです。
急ぎの人員補充が目的ということは、入社後ゆっくりのんびり育てている暇はなく、できれば数ヶ月で立ち上がって活躍してほしいというのが企業側の希望になります。
求めるもの【新卒VS中途】
求めるものについては、新卒と中途で以下の特色があげられます。
・新卒に求めているものは、「ポテンシャル」「やる気」「組織順応性」
・中途は、「即戦力となる経験・スキル」
新入社員は、社会人経験もないことは分かっているため、きちんと育成した上で、将来的に活躍してくれる人材として企業側は採用を行なっています。
そういった背景があるので、新卒に求められるのは、ズバリ「ポテンシャル」です。
今すぐに何かできるわけではなくとも、磨けば光るものを持っていたり、強い熱意が感じられることが採用選考の際に重視されているポイントです。
また、長期的に働いてほしいという前提もあるので、組織への順応性、つまり ”社風マッチ度” もとても重要な項目として見られています。
新卒の採用選考の際に、志望動機や将来何をやりたいかを何度も質問されたり、選考回数が5〜10回くらいと多いのは「ポテンシャル」や「組織順応性」を見極めているからです。
対して中途採用に求められるのは、ズバリ「即戦力」です。
繰り返しになりますが、中途社員は急な欠員補充で採用されることが多いため、すぐに活躍してくれるかどうかが重視されます。
そのため、募集しているポジションと近い経験があり、入社後すぐに活躍してくれそうな人材がほしいというのが企業側の本音です。
そのような背景から、面接では意欲や熱意というよりも、経験やスキルの確認をしたいため、経歴や仕事での成功体験を聞かれることが多くなります。
スキルの確認がメインなので、多角的に何度も選考する必要がなく、面接回数も1〜3回と新卒よりも少ない回数で結果が出るという理由もここにあります。
【まとめ】中途採用に即戦力が求められるのは、欠員補充要員であることが多いから
背景も踏まえて、中途採用に即戦力が求められるのは何故かをご説明してきました。
改めて、以下まとめとなります。
中途採用に即戦力が求められるのは、
・企業が中途採用を行うのは、計画的な採用ではなく、欠員補充が目的であることが多い
・急に人が足りなくなった部署としては、できればすぐに活躍してくれる人材が欲しい
・これまで近しい経験をしており、早期キャッチアップをしてくれそうな人材に内定が出やすい
・新卒は計画的な採用であり、育成期間を想定した上で採用されているが、中途はその限りではない
企業側の都合を念頭において転職活動をすることで、面接の心構えや受け答えも変わってきて、より転職活動の成功率を上げることができます。
転職活動は大変なこともありますが、こちらの記事も参考に、是非より良い転職活動をしていただけることを願っています。