こんにちは、管理人の蓮(れん)です。
この記事ではこんなお悩みを解決します!
転職活動を始めたいけど、エージェント、転職サイト、ハローワーク・・・
どこに登録すれば良いの?
初めての転職をお考えの方、新卒の就職活動のように、みんな揃って活動をするでもなく、一体何からすれば良いのか迷われる方もいらっしゃるかと思います。
また、エージェントや転職サイト、ハローワークというキーワードは聞くものの、
・それぞれの特色、相違点
・メリット、デメリット
・どの方法が自分に合っているのか
などについては判断材料がない方も多いと思います。
この記事では、エージェント・転職サイト・ハローワークの
①概要 ②メリット・デメリット ③向き不向き
についてお伝えします!
この記事はこんな人が書いています。
・キャリアアドバイザー歴 3年半
☑︎総面談数 1,500名以上
☑︎サポートした方の入社数 250名以上
・人材業界歴 6年半
・国家資格キャリアコンサルタント保有
・本人も転職を2度経験
転職エージェント
転職エージェントってそもそも何?【概要】
転職エージェントとは、転職を希望している人(求職者)に対して、転職先の相談から内定までキャリアアドバイザーが伴走し、サポートしてくれるサービスのことです。
転職先の相談にのってくれたり、あなたに合う求人を紹介してくれたり、企業への応募書類提出や面接の日程調整なども代行で行ってくれます。
民間企業が運営しており、リクルートエージェントやマイナビエージェント、DODAなどが有名どころですね。
転職活動をする側は、無料でサポートが受けられます。
転職エージェントを使うメリット
エージェントを使うメリットは主に以下の点です。
・転職先を迷っている場合、相談にのってもらえる
・自分に合った求人を紹介してもらえる
・職務経歴書・履歴書の添削をしてもらえる
・求人の応募を代理でしてもらえる
・面接対策をしてもらえる
・面接終了後、志望度が高ければ企業へプッシュしてもらえる
転職エージェントを使うデメリット
エージェントを使うデメリットは主に以下の点です。
・紹介される求人は限定されている
・未経験の仕事の場合、内定のハードルが上がる
・エージェントの対応が良くない場合、転職活動を進めるうえでストレスを感じる
エージェントを使うメリット・デメリットの詳細は以下の記事にまとめましたのでご覧ください。
【転職を考えるあなたへ】エージェントのメリット・デメリットを元キャリアアドバイザーが解説(本音)
転職サイトについて
転職サイトってそもそも何?【概要】
転職サイトとは、求人が多数掲載されているウェブサイトのことです。
自分が希望する条件(職種・業界・勤務地・年収・休みなど)で絞りこみ検索ができます。
エージェントと違って担当者はおらず、自分自身で求人を検索し、直接企業に応募して転職活動を進めていく流れです。
民間企業が運営しており、リクナビnextやDODA、マイナビ転職が有名です。
ほとんどの転職サイトが無料で登録できます。
(ビズリーチなど一部例外あり)
転職サイトを使うメリット
転職サイトを使うメリットは主に以下の点です。
・未経験の仕事の求人が見つかりやすい
・未経験の仕事でも、内定をもらえる確率がエージェントよりは高い
・求人掲載数が多い
・自分のペースで転職活動ができる
転職サイトを使うデメリット
エージェントを使うデメリットは主に以下の点です。
・掲載されている求人が既に終了していたり、更新が遅れている場合がある
・希望する条件によっては求人が見つからない場合がある
・企業との間に入ってくれる担当者がいないので、自分で情報収集や条件交渉をする必要がある
ハローワークについて
ハローワークってそもそも何?
ハローワークは国が運営している職業紹介所です。
上述の通り、エージェントや転職サイトは民間企業が運営していますが、ハローワークは国が運営しているので、非営利であることが特色であるとも言えます。
ハローワークに登録すれば、希望にあった求人案件を無料で紹介してもらえたり、就職前に職業訓練を受けることができます。
ハローワークを使うメリット
ハローワークを使うメリットは主に以下の点です。
・転職先を迷っている場合、相談にのってもらえる
・正社員だけでなく、契約社員・派遣社員の求人が豊富
・地域密着の求人が多い
・職業訓練の相談もできる
ハローワークを使うデメリット
ハローワークを使うデメリットは主に以下の点です。
・求人案件の内容と、実態が異なっているケースがある
・ブラック企業の求人も混ざっている可能性がある
メリット・デメリットは分かったけど、結局どれを選べば良いの?【向き不向き】
エージェント、転職サイト、ハローワークのそれぞれのメリット・デメリットは上記の通りですが、これはどのやり方が良い・悪いではありません。
人によって向き不向きがあります。
ここからは、どんな人にどのやり方がオススメかを解説していきます。
エージェントはこんな人にオススメ
エージェントはこんな人にオススメです。
・職務経験が豊富な方
・経験を活かして条件アップなどを叶えたい方
・忙しくて自分に合った求人を探す暇がない方
それぞれ1つずつ解説していきます。
職務経験が豊富な方(エージェント向き)
エージェントの特色として1つあげられるのは、企業側が負担する採用コストが高いということです。
エージェント経由で転職活動を行い、あなたが入社をした場合、その企業はエージェントにあなたの年収の30〜40%程度の紹介手数料を支払うという仕組みになっています。
つまり、1人あたり100万円以上の紹介手数料がかかることがほとんどなので、それだけの金額を出すのであれば、即戦力人材を欲するケースが多くなります。
企業としては、高い手数料をかけてまで、エージェント経由で募集職種の経験が浅い人材を採用する意味があまりないため、そもそもエージェントに未経験可の求人を出していなかったり、出していたとしても内定のハードルがかなり高いということが起こります。
そのため、職務経験があまりない方は、
・エージェントから面談や求人の紹介をお断りされる
・エージェントから紹介される求人だと一向に書類通過しない、もしくは内定にいたらない
ということが起こりがちです。
逆に、マネジメント経験が豊富であったり、専門的なスキルを持っている方は、エージェント経由で転職すると、現職を活かしてよりステップアップできる求人を数多く紹介してもらえることが多いです。
経験を活かして条件アップなどを叶えたい方(エージェント向き)
前述の通り、エージェントの求人は企業側の採用コストが高い(大体1人100万円〜)ため、未経験ではなく、即戦力の人材を求められています。
そのため、これまでのあなたの経験と近しい業界・職種で転職をしたいという場合は、さまざまな面で優遇されることが多いです。
経験を活かし、年収アップや職場環境の改善をおこないたい方はエージェントに登録してみると、スムーズに望む求人を紹介してもらえて、内定に至ることが多いです。
忙しくて転職活動時間を十分に取れない方(エージェント向き)
エージェント経由で転職活動を行うと、以下の2つのフェーズで大幅な時間短縮ができます。
・求人検索
・面接準備
面談でキャリアアドバイザーに希望を伝えれば、随時あなたに合った求人の紹介をしてもらえるのがエージェントの良いところです。
転職サイトは、膨大な数の中から自分で希望の求人を探す必要があります。
スカウトメールなども来ますが、あまり精度が良いとは言えないので、流し見になることが多いです。
その点、キャリアアドバイザーはただ求人の条件とマッチさせるだけではなく、求人には書いていない企業の情報なども含めて、あなたに合った求人を提案してくれます。
また、エージェントでは面接対策というサービスがあり、企業情報のポイントや、志望動機や自己PRの相談なども可能なため、面接準備時間も短縮させることができます。
現職や家庭の都合など、忙しくて転職活動の時間が取れない方は、エージェントに一度ご相談されることをお勧めします。
よりエージェントについて詳しく知りたい方は、以下もチェックしてみてください。
【転職を考えるあなたへ】エージェントのメリット・デメリットを元キャリアアドバイザーが解説(本音)
転職サイトはこんな人におすすめ
転職サイトはこんな方にオススメです。
・未経験職種にチャレンジしたい方
・豊富な求人の中から自分で求人を選びたい方
・自分のペースで転職活動をしたい方
1つずつ解説していきます。
未経験職種にチャレンジしたい方(転職サイト向き)
あなたが全くの未経験の職種※にチャレンジしたいと思っている場合、エージェントよりも転職サイトの方がスムーズに転職できる可能性が高いです。
※全くの未経験というのは、営業→デザイナーや、企画→経理への転職のようなイメージです。
前述の通り、企業とエージェントの間には紹介手数料が発生しており、転職サイトへの掲載料金よりもエージェントへの手数料が高額なことが多いです。
高額な手数料を支払うのであれば、即戦力人材を求める企業が多く、未経験の方はそもそも書類選考時点でNGとなってしまうことも多々あります。
その点、転職サイトは 「3ヶ月で20万円」 など固定金額で一定期間求人を掲載できる仕組みになっています。
そのため、間口は広げておき、たくさん応募を集めて多数の中から良い人がいたら選びたいという感覚で掲載している企業も多く、未経験者でもチャンスが生まれやすいです。
自分で求人を選びたい方(転職サイト向き)
一部例外※もありますが、エージェント経由で転職活動をする場合、エージェントが保有している求人を全て閲覧できることはなく、エージェントから紹介されてきた求人の中から応募を進めていく形となります。
※一部のエージェントでは、エージェントと契約がある企業の求人をマイページから検索できるシステムもありますが少数です。
そのため、たくさんの選択肢の中から、自分で選んでいきたいという意志のある方は、転職サイトでご自身で検索されるのがオススメです。
転職サイトにも全ての求人が掲載されている訳ではありませんが、大手以下3社の転職サイトだけでも数万件の求人は掲載されています。
自分のペースで転職活動をしたい方(転職サイト向き)
エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーにもよりますが、
・求人紹介後、3日以内に応募してください
・書類が通過したら1週間〜10日以内で面接可能な日程を2〜3日あげてください
・内定が出たら3日〜1週間程度で入社するか決めてください
などなど、お尻を叩かれることがほとんどです。
確かに、転職活動を成功させるためには、”スピード感”というものも大切です。
充足すれば求人がクローズする可能性もありますし、書類通過から3、4週間も面接が組めない候補者よりは、翌週には面接で会えた方が好印象であることは否めません。
のんびり屋さんで、タイミングを逃しがちだと自覚している方は、エージェントに引っ張ってもらうのも良いでしょう。
ただし、注意点としてお伝えしておきたいのが、エージェントは営業職であるということです。
彼らは個人で毎月ノルマを持っているため、早く面接に行って、早く内定を出して、早く入社を決めてほしいという本音もあります。
そのため、本来はそこまで急がなくても良いものを、エージェントの都合で急がせてくるようなことも、キャリアアドバイザーによってはあり得ます。
自分のペースを大切に進めたい方や、人に急かされることがストレスになるような方は、エージェント経由で動くとストレスになる可能性があります。
面接日程を急かされるくらいであれば良いのですが、内定が出てからあまりにも早く回答期限を区切られたりする場合は、企業人事からの期限ではなく、エージェントが勝手に設定している期限の可能性もあるため要注意です!
ハローワークはこんな人におすすめ
ハローワークはこんな方にオススメです。
・地方に住んでいる方
・なるべく家から近いところで働きたい方
・雇用形態について、正社員以外(契約社員や派遣社員)で働きたいと考えている方
・新しいスキルなどを身につけてから新しい職を探したいと考えている方
こちらも1つずつ詳しく解説していきます。
地方に住んでいる方(ハローワーク向き)
地方に住んでいる方は、エージェントに登録するよりもハローワークの方が求人が多く出ています。
一都三県・大阪・名古屋近辺の方はエージェントが保有している求人が多いため、エージェント経由で転職活動をしても求人数の観点で不便を感じることはないと思います。
京都・兵庫・名古屋・静岡・福岡・札幌・仙台近辺になると、エージェントで紹介できるのは、大手企業や大手のグループ会社などの求人に多少限られてきます。
地域密着企業やそこにしか拠点のない会社の求人は紹介してもらえないことがほとんどです。
それ以外の場所に関しては、エージェントに登録しても、そもそも紹介できる求人がないという理由で面談をお断りされるケースもあります。
これは単純にエージェント会社の拠点が限られた場所にしかなく、その限られた場所付近の求人企業を中心に契約をしているからです。
対してハローワークは、全国に事業所があり、あなたが住んでいる場所に応じて管轄のハローワークが必ずありますよね。
地域密着の企業などは、基本的に企業側も近場に住んでいる人を採用したいと考えていますし、近場のハローワークに求人を出していることが多いです。
そのため、地方の方はハローワークで職探しをするのがオススメです。
なるべく家から近いところで働きたい方(ハローワーク向き)
前述の通り、地方の方はご自宅の管轄のハローワークに行った方がたくさん求人があります。
加えて、地方の方に限らず、東京や神奈川、京都の方なども、家の近くで働きたい場合はハローワークで一度探してみられることオススメします。
ハローワークは求人を出すのは0円なのですが、エージェントは1人採用するのに、大体100万円以上の採用コストがかかります。
全国展開している大手企業などは採用コストにお金をかけることに慣れていますが、地域密着でやっている企業などは、何100万円も採用にお金をかけられないと考えることが殆どです。
そうなると、自ずとハローワークに求人を出すことになります。
家から30分以内で通勤したい・・・と言っても、エージェントでは全く求人がなかったのに、ハローワークではいくつも見つかるというのはよくある話です。
通勤を楽にしたい、転勤せずに1つの場所でずっと働きたいとお考えの方は、ハローワークをうまく活用してみてください。
派遣社員やパートで働きたいと考えている方(ハローワーク向き)
リクルートエージェントやマイナビエージェントは、正規雇用以外の求人を扱っていません。
ハローワークは非正規雇用の求人も取り扱えるため、派遣社員やパートでの働きたいとお考えの方はハローワークで探されることをオススメします。
派遣社員に関しては、それ専門のエージェントもあるため、また別の記事で解説していきますね。
新しいスキルなどを身につけてから新しい職を探したいと考えている方(ハローワーク向き)
ハローワークでは「職業訓練」を受けられます。
学べるものとしては、例えば、プログラミングや、Web制作、機械系や電気系などがあります。
いわゆる「手に職がつく」といわれるようなスキルを学べることが多いため、スキルを身につけ、その職で転職したいという方にはオススメです。
申し込み方や、職業訓練中に支給される給付金など、細かな条件については管轄のハローワークにてご確認ください。
まとめ
この記事では、エージェント・転職サイト・ハローワークのメリット・デメリット、どんな方に向いているかを正直な視点で書かせていただきました。
それぞれ、特色と実態を理解して上手く使うことで、転職活動をとてもスムーズに行うことができます。
転職活動はそもそもストレスがかかるもので、不安もいっぱいだと思いますが、あなたの今後の人生を左右する大切なターニングポイントです。
ぜひ、妥協せずに転職活動を行なってください。
あなたの転職活動がうまくいくことを願っています!