【転職を考えるあなたへ】エージェントのメリット・デメリットを元キャリアアドバイザーが解説(本音)

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蓮

こんにちは、管理人の蓮(れん)です。
この記事ではこんなお悩みを解決します!

転職するかどうか迷っている時、「転職エージェントに登録するといいよ」と耳にする方も多いと思います。
新卒の時には「エージェント」というものを使って就職活動をした方は殆どいらっしゃらず、こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

転職を考えている人
転職を考えている人

エージェントに登録するメリット・デメリットってある?

色々調べて不安になった人
色々調べて不安になった人

エージェントって、いい噂きかなくて登録するのが不安なんだけど・・・

特に初めての転職の方は、不安や疑問がいっぱいで当然です。
そんな疑問に、転職エージェント経験者から、エージェントの実情をお答えできればと思います。

この記事はこんな人が書いています☺︎

☑︎キャリアアドバイザー歴 3年半
ー総面談数1,500名以上
ーサポートした方の入社数250名以上
☑︎人材業界歴 6年半
☑︎国家資格キャリアコンサルタント保有
☑︎本人も転職を2度経験

なお、この記事はエージェントを使うのが「良い・悪い」という結論どちらかに着地するものではありません。
エージェントを使うのが合う人もいれば合わない人もいるので、それを判断する材料にしてほしいと思っています☺︎
エージェントは完全無料でメリットしかないように感じますが、とても良いサービスである反面、人によってはデメリットとなるような側面もあります。

メリットもデメリットも知った上で、エージェントに登録するか決めることができれば効率的です。
また、エージェントを実際に使っていくときも、デメリットも知っていた方が賢くお付き合いすることができますよね。

転職は人生を大きく左右するものですし、転職活動はとても労力もかかります。
読者の方にはなるべく失敗しないように、かつノンストレスに動いていただくために、
人材業界に長いあいだ在籍していた私が、エージェントの「本当のところ」を正直に書きました

参考にしていただけると嬉しいです。

転職エージェントについて

転職エージェントってそもそも何?

転職エージェントとは、転職を希望している人(求職者)に対して、転職先の相談から内定までキャリアアドバイザーが伴走し、サポートしてくれるサービスのことです。
転職先の相談にのってくれたり、マッチする求人を紹介してくれたり、企業への応募書類提出や面接の日程調整なども代行で行ってくれます。
リクルートエージェントやマイナビエージェント、DODAなどが有名どころですね。
完全に無料でサポートが受けられます。

転職エージェントを使うメリット

エージェントを使うメリットは主に以下の点です。

・転職先を迷っている場合、相談にのってもらえる
・自分に合った求人を紹介してもらえる
・職務経歴書・履歴書の添削をしてもらえる
・求人の応募を代理でしてもらえる
・面接対策をしてもらえる
・面接終了後、志望度が高ければ企業へプッシュしてもらえる

それでは、1つずつ詳しく解説していきますね。

転職先を迷っている場合、相談にのってもらえる

エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーとの面談の機会が設けられます。
そこでキャリアや転職先について相談したり、転職活動を行う上での不安があれば聞くことができます。
例えば、次にやりたい仕事が見つかっていない場合は、どんな業界・どんな職種があるかなどが聞けます。
年収を上げたい、休みを増やしたいなどの条件を元に、どのようなキャリアを描けばよいかなども相談にのってもらえます。

しっかり相談にのってくれるエージェントであれば、初回面談で1〜2時間ほどしっかりキャリアに相談にのってくれるケースもあります。
「とりあえず全部相談すりゃいいや」というスタンスでいくと、キャリアアドバイザーも困ってしまいますが、「どうして転職したいか」「どういう条件が譲れないか」などは整理した上で、迷っていることがあれば相談してみると良いと思います。

ブログ管理人
ブログ管理人

主体性がなく、頼りきりの姿勢はNGです。
そんな姿勢はキャリアアドバイザーにも伝わってしまうので、
自分でも調べたり考えたりした上で相談しましょう☺︎

こう言ってはなんですが、キャリアアドバイザーも人間なので、経験も熱意もさまざまです。
優秀で的確なアドバイスをくれるアドバイザーもいれば、新人であれば一般人と同レベルのアドバイスになってしまうこともあります。
ただし、キャリアアドバイザーを1年もやっていれば、少なくとも200〜400名くらいの求職者と面談をしており、やはりその経験からのアドバイスは役立つものです。

自分に合った求人を紹介してもらえる

求人サイトなどでは自分で求人を検索しなければなりませんが、エージェントでは、面談の中で自分が希望した条件に合わせて求人を紹介してもらえます。

日本には、367万4000社※の企業があります。
※2021年6月時点。経済センサス活動調査 総務省・経済産業省調べ
日々普通の生活を送っているだけでは、私たちが知っている企業はその中の1%にも満たないと思います。
そんな中、転職活動は、新卒の時のように企業説明会が行われるわけでもなく、転職サイトで自分の行きたい企業を探し出すのはけっこう大変です。

「うまく絞れず、大量の求人が出てきて、見ているだけで時間が経ってしまう」
「似たような職種の求人がいくつも出てきて、結局どの求人に応募すれば分からない・・・」
「希望の求人が見つからない・・・」
「読んだだけではどんな仕事かイメージが湧かない・・・」

そんな時に、エージェントは希望に合った求人を絞り、企業や仕事内容の説明もしてくれます。

因みに・・・キャリアアドバイザーをやっていて一番難易度が高かったのがこの求人紹介です
経験値がたまってくると、「この希望ならあの求人が良いな」と10〜20社ほどすぐに浮かぶのですが、最初は自分の中に情報量がないため、まずは面談で希望を聞いて、その後数時間かけてウンウン悩みながら求人を探し、後から求人紹介をするということをしていました。
求人を探すと言っても、条件で絞って検索するだけではなく、企業人事とやりとりしているリクルーティングアドバイザーというスタッフに聞きまわって「どの求人がこの求職者に合いそうか?」ということもやります。
そのくらい経験がないと時間がかかって大変なのが求人探しです。
時間がかかり大変な求人探しを自分の代わりにやってもらえると考えると、それだけでもエージェントって結構良いサービスだと思いませんか?

職務経歴書・履歴書の添削をしてもらえる

新卒の時はエントリーシートなどを書きましたが、転職になると「職務経歴書」という厄介なやつが出てきます。
特に初めて転職される方は、いったい何を書けばいいんだ、どう書けばいいんだ、と職務経歴書の作成に何時間も、時には何日も悩まれる方もいらっしゃいます。

エージェントは職務経歴書・履歴書の添削もやってくれます。

・どういう構成で書けば良いか
・作成のポイント(例えば、実績を数字でわかりやすく書きましょうとか)
・9割方完成していれば、具体的な改善点の指摘

などもしてもらえます。
担当エージェントはメールだけでなく電話でも相談できるので、作成につまずいてしまったら、何日も悩みつづけるよりも、一旦相談してみることをお勧めします。

求人の応募を代理でしてもらえる

転職サイトからなどであれば、1つ1つ自分で必要事項などを入力しながら応募しなければなりませんが、転職エージェントには、ここに応募してほしいと伝えるだけでエージェントが代理で一括応募してくれます。
エージェントによってはスマホからでも見られる専用ページが準備され、そこから応募ボタンを1クリックするだけで完了するケースもあります。
シンプルに時短です。

面接対策をしてもらえる

これもうまく使いこなせば、とても良いサービスです。
まず、「面接に向けて対策すること」というのは様々ありますが、大きく以下の2つに分けられます。

①自己分析
ざっくり自己分析と書きましたが、これまでの自分の経験や、転機における選択軸、強みなどをしっかり企業人事に伝えられるように準備することです。

②企業研究
企業研究は、その名の通り面接を受ける企業についての理解を深め、サービスについて聞かれた時に答えられるようにしておいたり、志望動機を考えたりすることです。

エージェントでは、自己分析と企業研究の両方のサポートを受けられます。

・これまでの仕事の経験を振り返って、どのような強みをどういったエピソードで裏付けながら話すか
・企業情報の提供
・これまで面接でどういった質問をされているか
・企業が求める人物像

こういった内容を、時間をとってエージェントから直接情報提供を受けることもできますし、面接が決定した時点でメールで情報提供されるケースもあります。
※エージェント会社によってサービス提供形態に差があるため、必ず行われるサービスではないことはご了承ください

特に、企業が求める人物像や、これまで面接でどういった質問をされてきたかを事前情報として受け取ることができるのは非常に大きなメリットです。
経験されたことがある方なら共感していただけると思いますが、仕事をしながら転職活動を行うのは思っている以上にとてもパワーがかかります。
現在の仕事が忙しい方だと、途中で疲れて挫折してしまうケースも珍しくありません。
面接の準備時間をゼロにすることはできませんが、このサポートを受けると格段に面接準備の時間が短縮できます。
忙しい方は特に面接対策サービスを使うことをおすすめします。

面接終了後、志望度が高ければ企業へプッシュしてもらえる

これはあまり知られてはいないようですが、求職者の志望度や他社の選考状況を、エージェントから企業人事に伝えるケースがあります。
これは、企業の人事・求職者両方の非効率を防ぐためにやっていることです。

昨今ますます人材不足になってきており、人材採用に苦労している人事はとても多いです。
ここでは詳しくは語りませんが、1人採用するのにも、ものすごい時間もお金もかかっています
そんな中、あなたが人事で、どちらか一人を選ばなければならない時、どちらを面接通過させますか?

① Aさん
ものすごく優秀で即戦力。ただし、自社は第四志望くらい。
第一志望の会社で最終面接まで進んでおり、面接の手応えもある様子。

② Bさん
即戦力ではないが、面接通過ラインは超えている。
「内定が出たら絶対に入社します!!!」とエージェントに伝えており、他社の選考状況も自社と同じくらい。

ちょっと極端な例かもしれませんが、このような場合、99%入社してくれなさそうなAさんよりも、熱意を持っているBさんを優先したいと考える人事は多いです。
面接の中で人事からも志望度を確認しますが、面接時間中の「第一志望です」ほどあてにならないことは人事もよくわかっています。
そんな時に、うまく間を取り持つのがエージェントというわけです。

また、第一志望と伝えることで、面接を他候補者よりも優先して早めに組んでもらえることなどもあります。
もちろん、志望度が合否を覆すほどの効力を持つことは殆どありませんが、有利に働くことは十分にありえます。

ってことは、第一志望じゃないところにも、志望度って共有されるの?
不利になったりしない・・・?

志望度が伝わる、となると不安になると思いますが、志望度が高い時にプッシュするために使うのが定石です。
基本的には求職者と企業にWinーWinになる時に使うカードですし、ここでは詳しくは話しませんが、エージェントとしても求職者に内定が出ないと自分達のビジネスが成り立ちません。
よっぽどのことがない限り、転職活動に不利になるような情報共有はされないので、そこは安心していただきたいと思います。

転職エージェントを使うデメリット

さて、ここまでメリットばかりお伝えしてきました。
これだけ聞けば、エージェント使った方がいいでしょ!と思われるかと思いますが、きちんとデメリットもお伝えしておきますね。
エージェントを使うデメリットは以下の通りです。

・紹介される求人は限定されている
・未経験の仕事の場合、内定のハードルが上がる
・エージェントの対応が良くない場合、転職活動を進めるうえでストレスを感じる

こちらも1つずつ詳しく解説していきます。

紹介される求人は限定されている

エージェントは、今、世の中にある求人の全てを紹介できるわけではありません。
企業とエージェント間で契約があって初めて、求職者に求人の紹介が可能になります。
つまり、転職サイトに出ている求人の中でエージェントが紹介できるものは一部です。

また、勘の良い方はもうお分かりかと思いますが、エージェントによって紹介できる求人も異なります。
例えば、企業がリクルートエージェントとしか契約をしていなければ、その他のマイナビエージェントやDODAでは、その求人は紹介されないということです。

整理すると、エージェントが紹介してくれる求人は、あくまでそのエージェント企業が契約している企業・求人に限られるということです。

大手のエージェントであれば何万もの求人を保有しているので十分な母集団とも言えますが、これを理解していれば、
・複数のエージェントに登録する
・自分でも求人を探してみる
などの選択肢が広がると思います。
繰り返しですが、転職は大きな転機となる決断なので、リアルを知って、自分にとって一番メリットがあるように動いていただきたいと思います。

未経験の仕事の場合、内定のハードルが上がる

あなたが全くの未経験の職種※にチャレンジしたいと思っている場合、エージェントを通すと内定のハードルが上がるケースがあります。
※全くの未経験というのは、営業→デザイナーや、企画→経理への転職のようなイメージです。

少々長くなりますが、その背景をご説明します。
まず、エージェントが紹介できる求人は ”企業とエージェントで契約があることが前提” だとお伝えしました。
その契約をもう少し紐解くと、主たる内容としては「エージェントが紹介してくれた求職者の人が無事選考を通過して入社してくれたら、いくら払いますよ」という契約になります。
つまり、企業とエージェントの間には紹介手数料が発生しているのです。

ブログ管理人
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求職者の方が内定までのサポートを無料で受けられるのは、
企業からエージェントがお金をもらっているからなんですね☺︎

そして、その紹介手数料というのが、決して安くはありません。
人材業界の一般的な紹介手数料は、「企業が内定を出したときに提示した年収の35%」です。
年収400万円の条件提示であれば、140万円を企業はエージェントに支払うことになります。

転職はそもそも社会人経験をある人を採用するので、即戦力を企業は希望しています。
未経験者なら、新卒を採用すればよいのですから。

そう考えると、あなたが企業人事ならどうですか?
全く戦力にならなさそうな未経験者を100万円以上お金をかけて採用したいと思うでしょうか?
答えはNoです。
これまでの経験に全く親和性がない未経験者をOKとする求人はエージェントには少ないです。
※同業界同職種でないと転職ができないわけではありませんので、そこは誤解なさらないでくださいね^^
あくまで、「全く親和性のない場合」です。

そのため、全く未経験の仕事にチャレンジしたい場合は、エージェントに行っても望む求人を紹介してもらえないケースが多いです。
どうしても未経験の仕事にチャレンジしたい方は、エージェントほど企業がお金をかけていない転職サイトで探す方が効率が良いので、転職サイトをお勧めします。

エージェントの対応が良くない場合、転職活動を進めるうえでストレスを感じる

これは人が間に入るので当然起こりうることとも言えますが、エージェントが間に入ることによってストレスを感じるケースもあります。

一番よくあるのが、担当エージェントのレスポンスが遅いケースです。
面接結果は忘れられにくいですが、書類選考の結果がこない、求人を紹介すると言ったのにされない、これはあるあるですね。
エージェントも毎日大量のメールを捌いていますし、朝から晩まで面談をしていることもあり、事務処理能力や管理力が低いエージェントはレスポンス遅れ、レスポンス忘れを頻発させがちです。
エージェント側がきちんと管理しなければならないのが前提ではありますが、あまりにも遅い場合は遠慮なく催促したほうが良いです。
エージェントが忘れているケースもありますし、例えば選考結果であれば、エージェントにもまだ結果が届いていなかったとしても、企業側に催促してもらえることもあります。

また、他にもエージェントのアドバイスがどうも鼻につく、的確なアドバイスが得られない・・・など相性が悪いケースもあります。

そもそも転職活動というのはストレスを伴うものです。
エージェントとの相性で追加でいらぬストレスを抱えるのは、あなたにとってマイナスでしかないので、担当変更を依頼するなり、別のエージェント会社に変えることをお勧めします。

まとめ

エージェントを使うメリット・デメリットを正直な視点で書かせていただきました。
エージェントは実態を理解してうまく使えば、転職活動をとてもスムーズに行うことができます。
親身になってサポートしてくれるエージェントも多いので、メリットもデメリットも踏まえた上で、良いお付き合いをしていただければと思います。

あなたの転職活動がうまくいくことを願っています!

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